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江戸凧のたくましい絵柄が、青空に映える

Kishida Tetsuya

今日も凧作りに余念がない岸田氏。持っているかわいいてんとう虫の凧は彼が考案した凧、後ろで目をカッと見開いているのは江戸凧4大古典絵柄の一つ「だるま絵」。


日本各地には特長ある凧が数多くある。新潟(六角凧)、青森(つがる凧)、愛知県豊橋、尾張名古屋の凧などなど。また、絵柄のたくましさのみでなく、愛媛県の五十崎、静岡県浜松など大空で相手の糸を切る大凧糸切り合戦の喧嘩凧なども有名である。

江戸凧はというと、江戸時代に浮世絵の隆盛にのって、和紙に武者絵などを描いたのが始まりのようであるが、歴史に名を残す戦国時代の合戦武者絵、だるま絵、金太郎、竜虎など力強く、たくましい絵柄の角凧が江戸凧の特長。また、童子格子といったグラフィックな柄や奴さんの形をしたやっこ凧、日の出鶴などおめでたい柄も江戸凧の代表的な特長ある絵柄である。もう一つ、江戸凧の構造上の特長は、ブーンブーンと音を鳴らす「うなり」を付けることだ。

Edo Kite: Yakko

奴さんの形をしたやっこ凧

江戸時代、江戸凧は茨城県西之内の和紙を使用していた。一番小さい和紙サイズが33×47センチでこれが江戸凧のサイズの基準となり、2枚、2.5枚半というように西之内で江戸凧のサイズは決められていたようである。
江戸凧の骨はというと、本来細く裂いたマダケに細く切った和紙を巻く「巻き骨」だそうであるが、今はやる人がいないようである。

1970年ころ、どこでも凧揚げは盛んだった。しかし、安全に揚げる場所もだんだん少なくなり凧揚げの光景も見られなくなったが、今は、正月や端午の節句に各地で行事として凧揚げ大会が行われているのは嬉しい限りである。

岸田哲弥