文字サイズ設定:

「八雲プロジェクト」匠のご紹介

いなせな着こなし、喧嘩かぶりと茶半纏

Takahashi Kinya

高橋氏は柿渋を塗った和紙に図柄を彫り描いていく


高橋欣也氏。
粋な店主高橋さんは濱町高虎の2代目であるが、呉服の染め元時代からすれば6代目、7代目と続いた江戸職人である。

彼の趣味は週1回欠かさず通う小唄のおけいこ。邦楽一筋で40数年たしなんでいる。「遊びは仕事」と言い切る。昔から職人は日本の芸事を習うことで、芸のうまさは仕事の技量につながると人は見るというのである。確かに、仕事の出来る人は遊び、趣味も卓越している人が多い。小唄を習う事で江戸を知り、江戸のしきたりや洒落をきかせながら、時代に即したアイデアが生まれて絵を描くそうだ。日本橋濱町の街もこよなく愛し、この街も発想の源と語る。

Takahashi Kinya

濱町高虎の店主、高橋欣也氏

若い顧客には伝統工芸の説明が必要と、興味を示している商品の絵解き解説を欠かさない。他の客人も解説に耳を傾け、感心するやら洒落に大笑い。とにかくモノ知りである。

後継者にも恵まれ、片腕の高林さん作のダイナミックな図柄を見て、「若い弟子が作れば若いお客さんもついてきてくれるからね」と理解を示すなど、高橋さんの柔軟性なお人柄が伺える。

濱町高虎